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あなたが己の市場価値に疑問を持ったら

結論、まずは転職活動を始めるべきだ。転職活動=転職ではない、転職活動してもその結果、転職するか現職に残るかはあなた次第だ。だからこれだけは覚えていて欲しい。転職活動はほぼノーリスクであなたの市場価値が、転職エージェントを通して客観的にわかる。

たしかに転職活動にかける工数は多少いる。が、35歳を越えてたかが転職活動のための履歴書や職務経歴書の更新、転職面接のため有休調整くらいできないようでは転職したところでたいしたアウトプットは出せないだろう。もっと言えば現職でもたいした結果は出せていないかもしれない。だとすれば転職するより現職に残った方がはるかにメリットがあるだろう。ちなみに大企業や一部の外資系では1年で数回の面談がある、その結果がボーナス査定が決まるからだ。その資料をある程度まとめておけば、職務経歴書をアップデートするのにそんなに時間をかける事はない。実際私はトヨタ自動車で働いて時に、この面談結果と会社に提出する資料を数年分まとめて職務経歴書をアップデートした。そしてそれを英語Verでも作成し、転職エージェントやLinkedinでシェアした。結果大手外資のTier1から内定をもらっているのである程度再現性のある手法だと思う。

実際、転職を決め、他社に行くにはリスクが存在する。勤務地や役職、年収など定量値化できるものはわかりやすい。一方組織のカルチャーや仕事の進め方、同僚の人間性などは、結局入って仕事してみないとわからない。ここが最大のリスクであると同時に乗り越えるべき最大の壁。そして乗り越えるのが不可能とジャッジしたらさっさと次の転職活動を始めた方が会社のためでもあるし、あなたのためでもある。

だからこそ、まずは履歴書と職務経歴書をまとめ何社か転職サイトに登録すればよい。たったこれだけだ。優秀なあなたなら数時間で完了するだろうし、もっと職務経歴書を造り込みたい、英語のCVも作成したいと思っても、週末の土日でできるレベル。この手間を惜しんではいけない、年収を1,000万円以上で転職を成功させたいならなおさらだ。また別のエントリーで書くつもりだが、製造業で年収1,000万円以上を35歳で達成するにはかなりのハードルであることは事実だ。逆に外資やコンサル、金融などの非メーカーであるなら少しハードルは下がる。少し下がるだけでハードルそのものが高いのは言うまでもない。私は自動車業界、サプライヤー、モノづくりという製造業だけでこのハードルを越えてきたのであなたにとって役立つ情報発信ができると思う。私のミッションは物作りを通した人造りだし、私を育ててくれたトヨタ自動車でも物作りは人作りとさんざん叩き込まれてきたからだ。

閑話休題、話をもとに戻そう。敵を知り、己を知れば百戦危うからずとは孫子の言葉。まずはあなた自身の市場価値を客観的に測る必要があり、敵=転職先を知るのは次のステップだ。

転職エージェントを活用するのにひとつだけ注意点がある。言葉は悪いが転職エージェントは人材を左から右に流し、成功報酬でビジネスをしている。あなたがメーカーで非凡な実績を出していたとしても、大量採用のコンサルを進めてくることはよくある。なぜならこのようなコンサルのソルジャー層は離職率が高く、常に中途採用を募っている。だから転職エージェントとしてはあなたのキャリア構築よりも転職ビジネスの売上、その結果転職エージェントの成果報酬を優先することはよくある。悲しいかなこれが現実。転職エージェントはビジネスでやっているわけで、あなたのキャリアに寄り添う非営利団体ではないのだ。ここは絶対に心に留めておくべき本当に大事なポイント。

実際、私が転職活動した際も転職エージェントから提案されたのは、アクセンチュア含めた総合コンサル、ファーストリテイリング、ミスミ、アマゾンなど。ファストリやミスミはまぁ物作りに関係していなくもないが、私の職務経歴書を読めばずっと自動車業界にいたわけで。つまり私の都合より転職エージェントの都合を優先しているのは一目瞭然であった。

まとめよう。あなたが35歳を越えて転職したいのなら、まずは転職エージェントを活用しあなたの市場価値を図ろう。その際転職エージェントは彼らのビジネスモデル故あなたのキャリアの方向性とは無関係の提案をしてくるが、それは無視してよい。あなたのキャリアはあなたが決めるのだ。

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